「わからない」と思うための対話 第11回 感想

 

動画はこれ!

 

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今回のテーマはこれ!

 

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今日はリソースを見つけるためのヒントを出すための小技を紹介します。

 

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どうしてもリソースが出てこなかったら、「A,B,C」と選択肢を3つぐらい出しておくと押し付けがましくならなくていいですよね。あと、「それ以外」っていう枠を作って自由回答欄を用意しておくことでより押し付けがましさがなくなります。

この A や B や C の部分に、「ひょっとしたらこれアドバイスになるかもな」とか「ヒントになるかもな」っていうものを混ぜてもあんまり押し付けられたという感じがしないでスムーズに進みやすいし、質問される側もただ単に聞かれても何をどう答えていいのかわからない時に A や B や C などの例があるとイメージが湧くので答えやすいです。

 

これは前も習ったけどすごくいい方法だと思う。

 

 

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これはもうちょっと押し付けがましくなるので使い方を気をつけないと反発されちゃうんですけど、「仮の話として想像してもらう」という技術があります 

「Aをしなさい」と言うんじゃなくて、「もしAをしてみたらちなみにどういうことになるんですか?」とただ聞いてみるということです。

「別に全然Aはやらなくていいんですけどね」という雰囲気で言うのが大事です。

 

これは確かに言い方に気をつけないと押し付けがましくなってしまうと思う。

今回のワークでぼくは北村さんに「純粋な疑問なんですけど」と前置きをされた上で「こういう方法はやらないんですか?」と質問をされたが、それでもアドバイスだと感じてかなり反発してしまった。

なぜそういうことが起きるかというと、形式的にはアドバイスでなくても、「こういうことを聞いてくるということはアドバイスしたいんだろうな」と察知してしまうからだろう。

ではどうすればいいかというと、ぼくがやったように「これはもうあなたは十分に考えていると思うんですけど」と言ったり、めんたねさんがやったように「でもこれは君は採用したくないわけだよね?」と言ったり、そういう工夫をすればいいのだと思う。

 

 

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3番目のステップは何のためにやるかっていうと、目的まで聞いておくと山が1段上に上がり、裾野が広がってリソースや手段がより幅広く拾いやすくなるからです。



4番目のステップはすごく重要で、リソース探しをしている時って相手が考えている解決法とは全然違う方向にこっちが頭を使って色々引っ張ろうとしても反発されてしまうんですね 。

だから相手があなたに「ここの部分でこうやって役に立って欲しいんです」っていうことをちゃんと聞いて、そこについて一緒に考えていくんです。まぁ一緒に考えるって言っても、考えるのは本人なんですけど。

 

また、こうやって問われると、「今じゃあこの人と私で何をやってきたいのかな」とか「どこが今この件に関して一番問題だと感じているのかな」とか本人が考えますよね。

そうやって本人にこの問題の重要なポイントっていうのを改めて自分なりに考えてもらう機会を作るっていうのが、この4番目の質問の意図です。

 

「今回、私に一緒に考えて欲しいのはどこですか?」というのは本当にいい質問だと思う。ぼくは誰かに相談した時かなりの確率で自分が考えて欲しいのとは全然違うところを考えられてしまうのだが、そうされると「ああ、この人は味方だな」と思いにくくなってしまう。このワークを受けるまで分からなかったけど、思えばぼくはいつも、「今回私に一緒に考えて欲しいのはどこですか?」と聞いて欲しかったのだ。

 

 

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とにかく感覚としては、「少しでも役に立つかもしれないリソースは全部引っ張り出すぞ」ということです。「こんなのは些細なことすぎてありソースじゃないよ」とか、そういうことをいちいち質問する側が取捨選択しなくていいので。本当に些細なことでもいいから役に立ちそうなものは全部引っ張り出してください。

 

 

リソース探しのための質問集を2枚分用意したので、必要に応じてここを眺めながら使えそうな質問を使ってください。

 

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感想

 

今回はめんたねさんに感動する場面が多かった。

 

ぼくの「バズりたいけどバズれない」という悩みを聞いた北村さんは、先ほども書いた通り「純粋な質問なんですけど」と前置きした上で「こういうやり方はしないんですか?」といくつか質問をされたのだが、ぼくは「それはもうとっくに考えたんだよ」と思い露骨に反発してしまった。

 

それを見ためんたねさんは以下のようにおっしゃった。

 

リソース探しの時に、聞いてる顔が一生懸命「あれは?」「これは?」って引っ張り出して、聞かれた側が「いやそれもダメです」「あれもダメです」って却下するっていう構造って、これ最低なんですよ。その構造になったら負けなんだ 。その構造にさせない立ち回りっていうのが大事なんですよ 。

 

今の話の中で面白い切り口っていうのは実はいくつか出ていて、ただ問題なのは、それがどんなに面白くて効果があっても久保君がそれを持って行きたいと思わないと持って行かないわけだよね。

だからいかにして相手に食わせるかっていう、そこがやっぱり重要なわけですよ。だからこそ諦めが大事なんですよ。

どんなに良いアイデアがあろうが相手が食わないと絶対に意味ないんですよ、久保くんが実行しないことは絶対に無意味なの。

 

めんたねさんはあんまり「絶対」という言葉を言わない印象をぼくは持っているが、この台詞では2回も連続して使っている。これがそれだけ大事なことだからだろう。

 

だから、この台詞のあとめんたねさんはぼくに色々質問をして「こういうやり方もあるよね」と言った後「でもそれは君は採用したくないんだろ?」と付け加えたが、これがぼくは本当に嬉しかった。今までほとんど誰もが「この方法採用すればいいじゃん」みたいな口調でアドバイスをしてきていた中で、めんたねさんはぼくがどういう方法をとりたいかちゃんと理解して尊重してくれたことが分かったからだ。このセリフによってめんたねさんはぼくの味方ポジションに入ることができた。本当にすごい。

 

ただこのことはぼくも前から理解していて、ぼくも人の相談に乗るときは「〜っていうやり方もあるんですけど、でもそれはやりたくないんですよね笑」などとよく言う。相手の「やりたくない」という気持ちを尊重したいと思っているからだ。

 

 

 

あと、北村さんの「決裂した人の幸せそうなツイートが流れてくると心がかき乱される」という話を聞いた上でのめんたねさんの解説や質問もすごかった。

長いので詳しく書くことはしないが、「どす黒い気持ちになってしまう」という欠点を能力に置き換え、「でもどす黒い気持ちになっているのは嫌だろうから、どす黒い気持ちを便利な時に呼び出して使って、要らないときは静かにしてもらうという使い分けができたらいい」という風に言ったあと、じゃあどういう時は静かなのか例外を探し、長く続いた質問の末に見事に探し当てるという流れが美しすぎた。

 

ぼくはどう頑張っても北村さんのリソースを探すことができなかったが、やはりここは経験と技術の差だろう。素直に見習いたいと思った。